2012年1月8日日曜日

片岡義士劇



大正八年(1919年) 数え十八歳で祖母に連れられ 巡業中の松之助一座の居る 愛知県岡崎市へ

当時の世界の出来事: ドイツのミュンヘンでドイツ労働者党(後のナチス党)が結党・初の大西洋横断飛行成功・ 第一次世界大戦の終結に関するパリ講和会議開催・ イタリアでムッソリーニが戦士のファッショ(後のファシスト党)を結成・ 孫文らが中国国民党を創立・ アメリカ合衆国で禁酒法制定

当時の日本の出来事:関東軍設置

其の夜泊まった旅館の朝食に 玉子と味噌汁が付く
給金五圓
与えられた役柄は 大石主税
芸名 嵐徳太郎



十八に成る迄 酒煙草博打女 一切無かったのが 博打に嵌った
酒と女は無かったが

年柄年中 義士劇 松の廊下から討ち入り迄 通しでやる 
此の劇団でチャンバラの殺陣を覚えた

芝居が終わると 座長以下飲む打つ買う喧嘩の四拍子

山陰の松江巡業で 前夜に誘われオイチョカブで すってんてんに成る
乗り込みの時に着る紋付迄 質に入れた為 脱走する

着のみ着のままで 京都の祖母の元へ舞い戻り 叱られるも 祖母が叔父の又弟子で在る嵐冠十郎と云う役者に頼んで 当時の座長初代中村扇雀に通して貰い 関西青年歌舞伎に入れて貰う






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